♪ハロー、ダーリン!
ご機嫌ですか?
にこにこくんは、ご機嫌さんです。
なぜご機嫌さんかというと、
先日にこにこくんは、お芝居を観に行きました。
大好きな劇団「ぷろじぇくと☆ぷらねっと」の公演
「おやすみなさい、ぼくの、マリー・ルウ」
でした。
それがとってもよかったので、
にこにこくんは、ご機嫌さんなのです。
だから、今回はその公演のお話をしますね。
演劇プロデュース集団 ぷろじぇくと☆ぷらねっと 第六回公演 おやすみなさい、ぼくの、マリー・ルウ(再演) 作・演出:日疋士郎 魚は、眠ることがないの。だって魚には、瞼がないから。 瞼の母も、かえりみるオモカゲもない。思い出に戻ることもない、 だから魚は、前に進むしかなかったの。 六人ノ美女タチト,記憶ヲ留メラレナイ男, 遺跡デ発掘サレタ進化論ノ謎,愛ト進化ト生命ノ, 壮大ナ科学ふぁんたじぃ。 「ぷろ☆ぷらマジック」の異名をとる、厳選した客演陣、 絵画のような美しいビジュアル、 小劇場の枠を気軽にブチ超えちゃうストーリー。 観劇後は、たいせつなひとが、もっと大切に思えるはずです。 【キャスト】 トキオ:井田友和((有)宝井プロジェクト/劇団ピンク校舎) 謎の男=オノ・ヤウコ:下浦治徳(ぷろじぇくと☆ぷらねっと) 現役娼婦・ツキヲ:有江瑠美(ぷろじぇくと☆ぷらねっと) 元美少女・ツキヤ:井上貴代(Media Factory) 中古の姉・ツキスミ:みむらえいこ 白痴の妹・ツキナサ:水輝みこ(ぷろじぇくと☆ぷらねっと) 故郷の母・ツキイ:楠木菊花 普通の妻・ツキヨ:植田ぴょん吉(7contents) 医者・葡於萄:松本淳(劇団千年銀河) 医者・祥寺:立石亮((有)宝井プロジェクト/劇団ピンク校舎) 医者・林檎:伊倉辰比古
さて、公演当日、にこにこくんは客席に座り、
ワクワクしながら開演を待っていました。
地明かり(客席用のシンプルな照明)がフェイドアウトしました。
と同時に舞台照明がフェイドイン。
それに合わせて音楽のボリュームがゆっくり上がり、
ショールにくるまれた女性が、歌を歌い始めます。
始まったよ~!
とっても透明感があり、はりのある歌声です。
気持ちい~い!
ブラボー! 有江瑠美さん!
実はこのお芝居、以前にもやったことがあります。
十八番(おはこ)のお芝居の再演なのです。
私が最初に観た「ぷろ☆ぷら」の公演でもあります。
その時の感想は、こちらに書きました。
しかし、今回の公演は、脚本にも手直しが入り、
客演者も舞台美術も、照明、音響も違うので、
まったく違うものになっていると聞いていました。
確かに、今回の公演は、前回とは違います。
前回は、「布」の使い方がうまく、
進行や場面転換に生かされていたと書きました。
今回も布が舞台装置の役割を果たしていますが、
それが目立ち過ぎない感じです。
今回は、舞台背景に半透明の仕切りがあり、
それを上手に使っていました。
その場面に出てこない役者が
布をかぶって舞台装置の役割をしないということは、
その分自分の出番の稽古ができ、
本番でも主役(トキオ。かなりの美形)とのからみに集中できるので、
これもまた、いい演出方法だと思いました。
演出の日疋士郎さん、泉のようにアイデアが出る出る!
チラシやホームページにも書かれてあるように、
主人公はある事故に遭い、長時間記憶を留めておけません。
そこで、彼の担当医(三バカ担当医。彼らの息の合った熱演は笑えます)たちは、
彼のゆかりの人々(皆さん、かなりの美女揃い)を呼び寄せ、
再現ドラマをさせることで、事故の記憶を思い出させ、
そこから記憶の糸をたぐり寄せようとするのです。
毎日のように繰り返されるこの治療に、
果たして出口はあるのでしょうか?
わかりません。
しかし、繰り返される一日は、一つとして同じものはありません。
だから人は、飽きずに生きていけるのでしょう。
差異と反復、それが命なのでしょう。
舞台では、美女たちが一人ずつ、トキオと対面しています。
彼を治そうと、必死に演じます。
実は彼女たちは本人ではなく、
三バカ担当医が呼び集めた役者です。
役者が役者の役をやってるんですね。
ややこしや~、ややこしや~(*^▽^*)
劇中劇ですね。
謎の男=オノ・ヤウコ(下浦治徳さん)は、劇と劇の間のつなぎを、
迫力ある演技で描きました。カッコイー!
白痴の妹を演じる水輝みこさんは、今回も役にはまっていました。
前回と今回、同じ演技をしています。
でも、当然演技力も上がってます。
鬼グッドどころか、鬼ゴッドです。
これだけ演じているんだから、
トキオにはとっとと完全に思い出してほしいです。
完治してほしいです。「カーンチ!」
この物語は、問題の解決、結論を導き出す、まず結論ありきの芝居ではないのでしょう。
解決と未解決のうずに巻かれて、
人生は進んでいきます。
それで充分、いいじゃないか!
♪わかるかな~、わかんねえだろうな~。
じゃあ、またね~!
おしまい(*^▽^*)/