にこにこくんの、のんびり日記

おもに演劇や映画の観劇レポや、作った料理などを掲載します。

2011年06月

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先日、通勤電車に乗っていたときのことを話します。

ガタンゴトンと揺れる満員電車の中で、
にこにこくんは、吊り革につかまって、
本を読んでいました。

次の駅に着いて、
ドアが開き、
お客さんたちがいっぱい乗ってきました。

私の前の席が空きました。

座ろうかな、と思ったら、
「ポン!」と音がして、
座ろうとした席に小さなカバンが!

カバンはドアのほうから飛んで来ました。

飛んで来たほうを見ると、
勝利者のように不敵な笑いを浮かべる若者さんがいます。

私は若者さんのために、横にずれてあげました。

すると、その前の席で居眠りをしていたオッサンが、
目覚めて急に外に飛び出しました。

私は空いた席にゆっくり座り、若者さんのほうを見ました。

若者さんは、私の視線には気づかず、
前を見て、自慢げに微笑んでいました。

笑顔の視線の先、すなわち、若者の前に、
疲れが顔に出ているおばあさんがいました。

私は、おばあさんに笑顔で、席を譲りました。

おばあさんは喜んでくれました。

若者さんを見ると、目を強くつぶっています。

私は再び、吊り革につかまって、本を読み始めました。

次の駅に近づきました。

私は本に夢中になっていました。

すると、先程のおばあさんが私に、「後ろ、空きましたよ」と、教えてくれました。

私は振り返り、後ろの席に座りました。

おばあさんと目を合わせ、互いに会釈しました。

ガタンゴト~ン!

なんだかわからないけど、
私は、自分がにこにこくんでよかった、
と思いました(*^▽^*)/



(おしまい)

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先日「史上最強の哲学入門」を読んだあと、
坂木司さんの小説「ホテルジューシー」を読みました。

私のブログ友達「めにい」さんが記事で紹介していて、
「爽やかな読後感が味わえそうな本だな」
と思ったので、仕事関係の資料を買うため、
書店に出かけたついでに購入したのです。

おもしろくて、読みやすく、
あっという間に読んでしまいました。

爽やか~(*^▽^*)/

大家族の長女に生まれた天下無敵のしっかり娘ヒロちゃん。
ところがバイトにやってきた那覇のゲストハウス
「ホテルジューシー」はいつもと相当勝手が違う。
昼夜二重人格のオーナー(代理)や、
沖縄的テーゲー(アバウト)を体現するような
双子の老ハウスキーパーなど規格外の職場仲間、
さらにはワケありのお客さんたちにも翻弄されながら、
ヒロちゃんの夏は過ぎてゆく──。
南風が運ぶ青春成長ミステリ、
待望の文庫化!

だそうです。

ホテルが舞台ということで、
いろんな人々が客として登場します。

ヒロちゃんは人一倍真面目な性格の大学生なのですが、

このホテルでさまざまな人々と接することで、

自分の価値観(=常識、真面目)と合わない人々を、
頭ごなしに否定するのではなく、
理解しようと努めるように変わっていきます。

他者否定ではなく、共存を認めること。

自己否定・肯定ではなく、他者とのチャンネルを開くことで、
自然に成長していくこと。

そんなことをヒロちゃんは、
沖縄のひと夏で気づいていきます。

まさに「青春成長ミステリ」でした。

おもしろかった~(*^▽^*)/

あれ? 事件は起こるけど、
ミステリではなかったです。

「青春成長事件簿」かな。

ん? ちょっと感想が硬い?

哲学解説本を読んだからかな?

ま、いいか(*^▽^*)/

じゃあね~ヾ(*'▽'*)

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先日、東京駅近くの「八重洲ブックセンター」で、
いくつかの哲学・思想書を
衝動買いしました。

その際、飲茶(ヤムチャ)さん「史上最強の哲学入門」(マガジン・マガジン)
も買いました。

カバーイラストは、
グラップラー刃牙(バキ)」という
格闘技マンガの作者として有名な、
板垣恵介さんが務めています。

ソクラテス・デカルト・ニーチェ・サルトル…
哲学者32人が登場
最高の真理を求めた男たちの熱き闘い!

だそうです。

そういえば、哲学者って、男がほとんどだなあ。

そういえば、「哲学」と「思想」って、どう違うのかな?

なんてこともギモンに思いつつ、
ページをめくっていきました。

わかりやすい哲学ガイド本といえば、
以前、小説「ソフィーの世界」がヒットしたことがありました。
読みましたが、あまりおもしろくありませんでした。

今度はおもしろいかな?




おもしろい。








おもしろいよ~~~!






たった32人の哲学者で、
西洋の歴代の哲学者を代表させるのも、
彼らの思想を、
それぞれほんの数ページでまとめるのも、

無理があると思います。

だけど、文章がノッてるせいか、
作者に刃牙のハートが宿ったせいか、
とてもおもしろく読めました。

読みやすくて、痛快なんです。

ざっくり、大まかに、哲学の歴史を理解したい方、

哲学は興味あるけど、
これまで文章が難解過ぎて、

読めなかった方、

オススメです。

だけど、これを一冊読んだだけで、
哲学について、32人の哲学者について、
理解した気になっちゃ、だめですよ~!


じゃあね~ヾ(*'▽'*)

勤め先の近所です。

つい先日は、まだつぼみだったあじさい、
もう見事に咲いていますね。

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今日は電車で上野に出かけました。

ゴトンゴト~~ン、着きました!

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京成上野駅構内に、あじさいが咲いていました。

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きれいな色です。

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千葉県の多古町というところで、
あじさい祭りがあるんですね。

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駅を出て、松坂屋デパート方面に歩きます。

松坂屋のお向かい、
風月堂という和菓子屋さんの隣に、
鈴乃屋という着物屋さんがあります。

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そのビルの2階に「美味一服 めぐり」という名の小さな喫茶店。

ここか今日の目的地です。

6月19日まで、日本パンダ保護協会主催による、

パンダ来日記念のチャリティ写真展が開催中なのです。

入りました。

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職業訓練所の生徒たちが一つひとつ作ったんですね。
この場合、一つひとつ顔が違うというのは、褒め言葉なのかな?
いずれにせよ、かわいいパンダちゃんでした。

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これはかわいい帽子ですね。
しかし、これを買ってプレゼントしようとしても、
かぶってくれる優しい人は、いないだろうな~!

喫茶店の壁に、
協会のメンバーたちが愛情を込めて撮った、
かわいいパンダの写真が勢揃いです。

仕事でお世話になっている、
カメラマンさんの作品もありました。

どれも、愛くるしいポーズの写真ばかりです。

かわいいったら、ありゃしない(*^▽^*)/

入場は無料ですが、
飲食代が別途必要になります。

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私は、パンダカレーを頼みました(1000円)。

パンダの故郷、チベットの緑豆のカレーです。

手足と耳は黒米入り玄米でした。

おいしかったです。
このほかにも、パンダのパンケーキ(800円)、
パンダアイス(600円)
がありました。

パンダアイスが見たいっていう方もいらっしゃるだろうな、
と思い、がんばってアイスを注文しました。

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想像通りのビジュアルです。

おいしゅうございました。



あ~、楽しかった!
目も舌も心も大満足です。

よろしかったら、皆さんも、ぜひ!

それじゃ(*^-')b




え!?
パンダのパンケーキが見たかった?Σ( ̄□ ̄;

4月21日、
1970年代に活躍した三人組アイドルグループ
「キャンディーズ」のスーちゃんこと、
田中好子さんが、55歳の若さで、
癌により亡くなりました。

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心より、ご冥福をお祈りいたします。

実はその前日、
私は会社から映画のDVDを借りていました。

田中好子さん主演の「0(ゼロ)からの風」
という作品です。

なぜそのDVDが会社にあったかというと、
この映画制作に、資金面で一部、
会社が協力していたからです。

数年前の作品なのですが、
会社の本棚にあるはずの本を探していたら、
偶然見つけました。

「突然奪われた息子の生命…。
母親は、厳しい現実を闘い続けた―」

「母はできるなら
君の19才からの人生を代わりに生きたい」

パッケージに書かれた熱いコピーに心惹かれ、

週末、借りてみることにしたのです。

ところが、飛び込んできたスーちゃんの訃報。

私は動揺しましたが、
これは、必ず観なければならない、
と思いました。

夫に先立たれ、
一人息子の零くんと暮らす圭子さん。
互いを思いやり、仲良く暮らす二人に
突然の悲劇!
大学に入学したばかりの零くんが、
車にはねられたのです。

零くんの命を奪った加害者は、
飲酒運転かつ無免許で再犯。
にもかかわらず、数年の懲役という、
あまりにも軽い判決でした。

未来ある若者の命を奪っても、
数年で社会復帰できるなんて!

圭子さんは立ち上がります。
自分と同じ悲しみを背負う人を増やさないために。
それが零くんの命を生かすことになると信じて。
やがて圭子さんの努力は──。

というあらすじです。

おもしろいかな?

スイッチ・オン!

始まりましたー(*^▽^*)/


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零くんは、早稲田大学に一浪で入学したばかり。

音楽家のご主人を亡くした圭子さんにとって、
彼は生きがいでした。

そんな彼を殺してしまった加害者は、
圭子さんにとって、
同情の余地もない男です。

死をもって罪を償うほかない存在。

「人間」ではない、価値のないものでなくてはなりません。

一方、零くんは、
自分だけでなく、誰もが悲しむべき、
誰もが同情して止まない、
ピュアな存在でなくてはなりません。

そんな価値観を周りに押し付けようとする圭子さんに、
警察もテレビ局の人も、最初は引きぎみです。

しかし、その強い意志が、賛同の輪を広げていきます。

一方で、批判や忠告、反発も受けます。

圭子さんは、それでもめげません。

どうすれば、自分たちの気持ちを伝えられるか考え、
いろんな表現方法を実践していきます。

法律をつくるために、
本気になって活動する圭子さん。

そんな彼女を、田中好子さんは、
最後まで見事に演じきりました。

そして、「危険運転致死傷罪」創設。

ついに圭子さんとその同志たちは、
国会を動かしたのです。

伝えることの大切さ、
伝わるように表現することの大切さが、
伝わってくる映画でした。

行動することの大切さ、

何より、命の大切さが、

伝わってくる映画でした。

田中好子さんはこれまでも、
「黒い雨」など「命」をテーマにした映画に取り組んできました。

命がけの役者人生だったのかもしれませんね。

おもしろかったです。

それじゃ(*^▽^*)/

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