にこにこくんの、のんびり日記

おもに演劇や映画の観劇レポや、作った料理などを掲載します。

2018年04月

埼玉県志木市のコミュニティFM&ネットTV放送局
「クローバーメディア」のラジオ番組
「大空なんだの四方山話」で、私の投稿したエッセイが読まれました。
月末の日曜日の放送は
リスナーの「文芸投稿」を紹介する回になっています。
今回の4月29日のテーマは「昭和」でした。

「戦争と憲法の昭和」

昭和の時代、日本人はかつてない激しい戦争を経験しました。そして戦後、日本国憲法という、いわゆる平和憲法が生まれます。この二つは忘れてはならない昭和のトピックスです。
昭和初期の民主政治は、日本農村の貧困・飢餓をくい止めることができなかったうえに政治汚職が繰り返されたため、クーデターを経て軍部の独走が始まり、大きな戦争に突入してしまいます。多くの日本人は戦争により不況を打破できると考え、軍を支持しました。そして国は、欲望のために戦争を始めた事実を隠蔽するため、五族協和、八紘一宇というスローガンを掲げ、西洋列強による世界支配を脱し、すべての民族が平等な時代を作ろうとキャンペーンを張ります。また、京都学派の学者たちが唱える近代の超克や、軍人石原莞爾の著した「世界最終戦論」は、西洋生まれの近代主義こそが世界を不幸に招いており、日本がそれを倒すのだと訴え、その理論は学徒動員される若者の心を鼓舞しました。
それらがアジアへの侵略を正当化するまやかしであることは、今振り返れば明らかです。しかし現在、日本国憲法により戦争が禁じられていることを一国平和主義、消極的平和主義と揶揄し、世界平和のために自衛隊は海外でも軍事行動をすべきだ、そのためにも改憲すべきだという主張を支持する人も増えています。果たして昭和生まれの日本国憲法は改憲すべきなのでしょうか。
思想家柄谷行人は岩波新書の「憲法の無意識」という本で、フロイトの精神分析論を応用しながら、憲法9条は戦争を経た日本人の超自我に働きかけるものだから、理屈でそれを覆すのは難しいこと、世界と日本の平和のために日本ができるのは、むしろ9条を文字通りに実行することだと結論付けています。その結論は大胆ですが、そこに至るまでの分析・考察の積み重ねは読むに値します。昭和を振り返るとき、ぜひ手にとって欲しい本です。
昭和は、未来のためのテキストです。


以上です。
ちなみに文中の「超自我」とは、意識的にではなく無意識のうちに働く良心のことです。欲望・快楽を追求する無意識「エス」が暴走するのを、無意識のうちに抑え込む働きがあります。

電波の届く範囲だけでなく、
ポッドキャスト等で、ネットを通じて
全国、全世界どこからでも
いつでも無料で聴くことができます。
もちろん、皆さんも聴くことができます。
難しい手続き・操作は必要ありません。


じゃーねー!(*^▽^*)/

下北沢のGeki地下Libertyで、劇団「乱痴気STARTER」の公演「ブルース・ウイルス ~ダイ・ハードな1週間~」を観ました。ウイルスと免疫細胞、腸内細菌を擬人化したストーリーです。

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動物には「免疫」という、病気や怪我から体を守る防御システムがあります。血液中に存在する免疫細胞(白血球)と呼ばれるさまざまな細胞のグループがそのシステムを担っています。免疫細胞には好中球やナチュラルキラー(NK)細胞、マクロファージなどさまざまな種類があり、それぞれに役割があり、それらが連携して外界からやってくる菌を異物と認識し、殺菌したり食べたりするのです。また、免疫には大腸内の腸内環境も大きな影響を与えていて、善玉菌が増えると免疫力が高まることも知られています。悪玉菌でも善玉菌でもない日和見(ひよりみ)菌という「多数派」も存在し、善と悪のどちらが優位になっているかでその立場を変えることもわかってきました。

この芝居は、「タドコロさん」の体内にあるこれら免疫細胞グループと、外界から潜入してきた風邪のウイルスとの戦いを描いた、アクション満載のファンタジーです。ウイルスたちはタドコロさんに風邪を引かせ、くしゃみなどでウイルスを撒き散らし、他の人に感染させることができたら「勝ち」、そして免疫細胞グループは、風邪になるのを防ぐことができたら「勝ち」です。最初は強力な免疫細胞グループの連携プレーに怯えるウイルスたち。ところがタドコロさんは不摂生で、風邪気味なのに食事や生活習慣に気をつけません。果たして、ウイルスと免疫細胞、勝つのはどちらでしょう……?

皆さんの中には清水茜さんの人気マンガ「はたらく細胞」(講談社)を思い浮かべる方もおられると思います(私も以前このブログでご紹介したことがあります)。しかし、パクリではありません。乱痴気STARTERの「ウイルス擬人化シリーズ」は、「はたらく細胞」の連載が始まるよりも以前から上演されていたのだそうです。医師や医療従事者の卵たちが読む免疫学の教科書や参考書には、以前から免疫細胞やウイルスを擬人化した挿し絵や図解が描かれたものも多数ありました。しかしそれらはあくまで挿し絵・図解程度であり、それをドラマに仕立てた脚本家山元彩さん(乱痴気STARTER/アフリカ座)の発想力・オリジナリティはすごいと思いました。単なる勝ち負けではなく、ウイルスにとってこの戦いが存在証明であるという気持ちや、免疫細胞それぞれの思惑などが、このドラマに深みを持たせていました。

役者たちは激しいアクションシーンを繰り広げながらセリフも力強く、稽古で十分に鍛え上げたことがよくわかります。テンポの良い、極上のエンタメ作品でした。

じゃーねー!(*^▽^*)/

等覚院でツツジを観たあと、15分ほど歩いた先にある、神奈川県立東高根森林公園に行きました。

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たっぷり水分を吸い込んでいる森林の中に入ると、空気が気持ち良いです。

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いろんな葉っぱの模様が楽しいです。

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藤棚がありました。

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藤の花、大好きなんです。

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ハナミズキのようです。白い花が青空の下で輝いています。

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この季節に紅葉が見られるとは思いませんでした。

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シャガの紫は、品のある色で、好きです。

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カモ、カモーン!!

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つがいでロンド(輪舞曲)を踊るように、仲良く泳ぎを楽しんでいます。

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水草が涼しげですね。

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花は、命を増やしていくのに欠かせませんね。

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公園の一番高い所は広場になっていました。

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大きな木の下で若者たちがサッカーボールを蹴って楽しんでいました。

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木が苔むしている姿は、ゆったりとした時間の積み重ねを感じて、心地よかったです。

楽しい時間を過ごせました。

じゃーねー!(*^▽^*)/

私のお気に入り、ベル・アンド・セバスチャン(BELLE AND SEBASTIAN)のアルバム「HOW TO SOLVE OUR HUMAN PROBLEMS」(2017年)を買いました。1996年に結成されて以来、良質なポップミュージックを作り続けているグループです。

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アルバムの中の曲「I'll Be Your Pilot」です。


いかがですか~?

じゃーねー!(*^▽^*)/

川崎にある天台宗のお寺「神木山等覚院(しぼくさんとうかくいん)」は、ツツジの名所として知られているお寺です。以前勤めていた出版社の仲間たちと一緒に観に行きました。

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午前中は雨で、訪れたときは止んでいました。

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真っ赤ですね~~!

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赤が胸に迫ってきます。

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和風の建物とツツジが合いますね。

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石庭とツツジの対比も素晴らしいです。

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雨水が花びらから滴り落ちて、みずみずしいです。

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白のツツジも素晴らしいです。

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風格のあるお寺です。参拝しました。

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緑に囲まれていて、心が洗われます。

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メダカがいたので撮ったのですが、写っていませんね。

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歴史を感じさせる門です。

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こういう飾りも、お寺を守っているのでしょうね。

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よくお寺の門に大きなわらじがぶら下がっていることがあります。これは、「ここにはこんな大きなわらじを履く大男がいるぞ」と悪霊を脅して立ち去らせようというまじないなのだと聞いたことがあります。浅草寺には巨大なわらじが門にぶら下がっていますが、このわらじは、それほど大きくはありません。

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この仁王様が履くのにちょうど良いサイズだと思います。

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立派な仁王様です。

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赤は魔除けの意味を持つとも聞いたことがあります。この表情を見たら、悪霊は退散しますね。

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ツツジの赤を、たっぷり堪能しました。

じゃーねー!(*^▽^*)/

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